洛北で松茸を味わった翌日、美山町(現南丹市)に遊びに行った。
萱葺きの家も少なくなって、集落として残っているのは北集落くらいである。有名な観光地となり、毎日観光客が集落内をぞろぞろ歩き回っている。集落としてあるべき姿とは思えない。 今の時期、畑にはソバが稔り始めていた。 美山町から由良川に沿って和知に下る途中に青い橋があり、その橋の下を流れる支流に沿って山道を登ったどん詰まりに音海集落がある。知った人しか分からないようなひそやかな場所である。 3年前に訪ねたときはまだ細々と田んぼがあった。しかし今日見ると荒れている。今年作付けした形跡のある田はほとんど見当たらない。 水路を整備していた方にお話が聞けた。昨年までは近所ではここ一軒だけが米を作っていたが、今年は体調を崩して入院し田植えができなかったそうである。来春は作ってくださいねと言うと、どうなるか分からないと寂しそうに話しておられた。 今まさに、また1つ棚田が消えようとしている。集落そのものすら存続が案ぜられる。 どうコメントしたらいいのか分からない。
by tetuji_t
| 2006-11-04 21:38
| 考える事
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